香典返しにはどのようなのしを付けたら良いのかと悩む人は多いのではないでしょうか。
いただいた香典のお返しをするときには、品物に掛紙を付けたものを用意するのが一般的です。
しかしこのときに注意したいのは、香典返しにはのしが付いていないものを選ぶ必要があるということです。
そもそも熨斗とは、アワビを薄くしたもののことで、これがついた掛紙はお祝い事の贈り物に使用されています。
慶事の熨斗には紅白の水引を使用し、水引の上に熨斗アワビが付いているのです。
とはいえ弔事の贈り物には、このようなものは使用しないという違いがあるので注意が必要です。
弔事の場合には黒と白、もしくは黄と白の水引がついた掛紙が使われています。
これは蓮のイラストが描かれていることもあります。
一方、お祝い事の贈り物のような熨斗は付いていないところに違いがあるのです。
お香典をいただいた方へのお返しの品物を贈るのであれば、熨斗が付いていないものを選びましょう。
お通夜やお葬式などの法要をする際にお香典を頂いたときには、品物でお返しをするのが一般的です。
海苔やお茶、石鹸などの消えものと呼ばれるような使ったら無くなる品物を選ぶことは香典返しのマナーの1つといえます。
しかしそれだけでなく、香典返しには挨拶状を付けることもマナーの1つと言えるでしょう。
葬儀の当日に、その場で品物を渡す場合には勿論この手紙は不要です。
というのも法事に来てくれた人へは、直接お礼を言えるからです。
とはいえもし直接お礼を言うことができない人に、香典返しをするのであれば、現代ではお返しの品と一緒に礼状を添えることが一般的にとされています。
お返しの品物を宅配便で届ける場合には、マナーを守って添えることをおすすめします。
挨拶状では感謝を伝えるとともに、無事に法事が終わったことを報告をするのが一般的です。
そして生前の故人とのお付き合いについてのお礼を伝えるとともに、お返しの品物を送ることを伝えます。