身近な人が亡くなり喪主として葬儀を執り行う立場となれば、香典を受け取ることになるケースが一般的です。
頻繁にあることではないからこそ悩むことは多いですが、その中の一つであり悩みがちとなるのが香典返しに関する問題です。
香典返しの金額な品物はもちろん、時期にも充分気をつけておく必要があります。
香典を受け取ったことに対するお礼はもちろんのこと、弔事を滞りなく終えたことを伝えるという意味があるので、四十九日を過ぎた後である忌が明けてから贈ることが基本です。
宗教や宗派によって時期には多少の違いがありますが、亡くなった日から三十日から五十日後に渡すようにしましょう。
遠方に住んでいる人には直接手渡しすることが難しいこともあり、近年では香典返しは郵送でもマナー違反というわけではなく、郵送にするケースが増えています。
直接合わない場合でも、金額やタイミングには充分気をつけておき、マナー違反にならないようにしましょう。
香典返しは、お通夜や葬儀で頂いた香典の返礼として贈るものを言い、先ずその香典返しを贈る時期にもマナーがあります。
一般的には、忌明けの法要後から1ヶ月以内を目処に行ないます。
但し、この忌明けは宗派によって異なり、仏式では故人が亡くなった日から49日目の「四十九日」、神式では50日目の「五十日祭」、キリスト教ではカトリックであれば30日目の「追悼ミサ」、プロテスタントでは1ヶ月後の「昇天記念日」が忌明けとなります。
キリスト教は、本来香典や香典返しの習慣はありませんが、近年においてはお花料を頂いた方に返礼品を贈るのが一般的となっています。
また、香典返しの金額の相場は、頂いた香典の3分の1から半分程度の金額のものをお返しするとされています。
1万円の香典をもらった場合には、5000円位のお返しをすると良いでしょう。
香典の金額は人によって異なる為、金額ごとに3段階位の品物を準備しておくのがおすすめです。